つなしま洋一

平成29年第1回定例会本会議における一般質問

【2017年3月24日】県議会で一般質問をさせていただきました。

【質問】市町村域を超えた広域での観光周遊ルートづくりを促進するためには、県が主体となった取組みが必要であると考えるが、複数の自治体との連携を図りルート化するために、県ではどのような役割を担い、取組みを進めてゆくのか。
【知事答弁】多くの観光客を誘致して県内を広く周遊するためには、知名度の高い観光地に加え、新たな観光資源を発掘して磨き上げ、これらを結ぶツアールートをつくって発信することが重要であり、昨年6月に設置した「神奈川県観光魅力創造協議会」では、新たな観光資源の発掘を進めながら、テーマを設定して各地域の観光スポットを巡る広域的周遊モデルルートを検討したい。
 
【質問】私の地元である綾瀬市においても企業集積数では県内4位であるが、中小零細企業が大多数を占めていることから、人材確保と育成は大きな課題となっており、特にものづくりを行う企業から、若年者の人材確保には大変苦労しているとの声を伺っている。中小企業・小規模企業の目線に立った人材確保と育成について、今後どのように取組むのか。
【知事答弁】現在「かながわ若者就職支援センター」でのセミナー開催や、ハローワークとの連携、技術者や技能者のスキルアップを図る在職者訓練の拡充に取組んでおり、人材確保と育成支援を強化し、事業の持続的発展を図る。
 
【質問】本県では平成27年1月に「かながわパラスポーツ推進宣言」を発表しているが、障害者スポーツの推進に関し、障害者が身近なところで気軽にスポーツを楽しむことができるよう、今後どのような取組みを進めるのか。
【知事答弁】県内では、障害者が様々なスポーツを体験できたり、アスリートの指導が受けられる「パラスポーツトライアル」の開催や、障害者スポーツを支える人材育成として「障害者スポーツサポーター」養成講座を開設している。今後とも障害者が身近で気軽にスポーツを親しめる環境整備に取組む。
 
【質問】パラリンピック競技大会が3年後の東京で開催されることは、未来を担う子どもたちが、パラスポーツを通して障害や互いを認め合うこと、命の大切さについて理解を深める絶好の機会であるが、学校におけるパラスポーツの理解促進について、どのように取組んでいるのか、また今後どのように取組むのか。
【教育長答弁】県教育委員会ではパラリンピアン等を学校に招き、パラスポーツ体験授業を実施している。来年度にはオリンピック・パラリンピック教育の学習教材を作成する予定であり、市町村教育委員会と連携しながら学校におけるパラスポーツの理解促進を図る。
 
【質問】神奈川県総合リハビリテーションセンターの再整備に伴い、来年3月末に七沢病院が廃止されるが、県は移譲先の民間医療法人によって運営される新病院に対し、どのようなことを期待しているのか。また、県が示した移譲条件や移譲先の法人からの提案の着実な実施に向けて、県は病院移譲後の新病院とどう関わってゆくのか。
【知事答弁】県は、移譲先の医療法人が提案内容を早期に実施し、県央地域の医療向上が図られることを期待している。移譲後も定期的な報告を受けながら移譲条件や提案内容に基づいた病院が開設・運営されることを確認してゆく。
 
【質問】介護サービスについて、制度本来の趣旨に沿った提供が確保されるための介護給付適正化事業を進めるうえで、県は市町村に対してどのような支援を行ってゆくのか。
【保健福祉局長答弁】この事業の主要5事業のうち「要介護認定の適正化」「ケアプランの点検」は保険者である市町村の役割であるが、要介護認定の適正化に向けた研修実施や他の市町村との情報共有、ケアプランの点検について県の支援を求める声が市町村から寄せられている。次期介護保険制度改正も注視しながら、引き続き神奈川県国民健康保険団体連合会と連携し、市町村の意向に沿った効果的な支援に取組む。
 
【質問】災害時にペットの安全を確保し、避難者が安心して避難生活を送るためには、日頃から災害時のペット対策普及啓発や、ペット同行避難訓練等の対策に取組む必要があると考えるが見解を伺いたい。
【知事答弁】県の地域防災計画には、被災した犬や猫の救護体制とあわせて、避難所におけるペット対策を位置づけている。避難所へのペット同行避難について、市町村はアレルギーや衛生面、動物が苦手な方に配慮したペットの受け入れに関するルールづくりを行い、県は飼い主が普段から備えておくべきこと等の普及啓発に取組むこととしている。今後も市町村や県獣医師会等と連携しながら、ペット同行避難訓練等災害時対策の意識啓発を進めてゆく。
 

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